「先生が元気付けてくれるから、今日はここに来ました」～オカリナ歴６年、７７歳のKさん～ | 埼玉県蓮田東オカリナ教室

こんばんは！講師の前田です。
最近急に寒くなりましたね。

今回は７７歳のKさんのレッスンの様子を書きたいと思います。

Mさんの紹介で、2020年2月に入会されたKさん（当時オカリナ歴５年）。
個人レッスンを受けようと思ったきっかけは、タンギング音が強くて、滑らかに吹きたいのに切れて聞こえるので何とかしたいと思ったから。

Kさんが今までに取り組んだ曲は、『野に咲く花のように』、『BELIEVE』、『翼をください』、『春よ、来い』、『３６５日の紙飛行機』、『時代』など。

コツコツと努力を積み重ねた結果、今ではスラーやテヌートを吹きこなしています。
タンギングだけで吹いていた時とは違って、吹き方がだいぶ滑らかに吹けるようになりました。

そんなKさんでも、今年の8月にオカリナへの熱意が醒めてしまって、やる気が起きずレッスンをお休みしました。

心配になって電話をかけたら「今は練習する気になれないし、吹きたい曲もなくて･･･。でも教室はやめたくないんです･･･やめちゃったら吹かなくなっちゃうから･･･」と仰っていたので、

「無期限で休会も出来ますから大丈夫ですよ。少し休んで、またオカリナが吹きたくなったらご連絡下さいね」とお伝えしました。

どうしてもやる気が起きない・・・。
誰にでも少なからず経験した事があるのではないでしょうか。
そんな時は少し休んだり、好きな曲を聴いたり、美味しいものを食べたり、心が喜ぶ事をしてみるのもいいかもしれません。
私はＫさんの事を気長に待とうと思いました。

それから一か月後。
なんと、休会したいと言っていたKさんから「先生、今日これからレッスンしていただいてもいいですか？『エーデルワイス』が吹きたいです。わがままを言ってすみません！」と電話がかかって来たのです！

私はKさんが教室にお見えになるまで『銀河鉄道９９９』を練習していました。
疾走感のあるメロディと、前向きになれる歌詞が大好きで、吹いていてワクワクする大好きな曲です。

Ｋさんは教室に到着するやいなや、「いま教室に入って来る時に先生が吹いている音が聞こえて来て、これこれ！この音が出したいの！って思いました」と、興奮気味に話してくれました。
私の演奏を聴いて、何か感じていただけて嬉しかったです。

今回、なぜやる気が無くなってしまったのか？
思い当たる事はないか聞いてみました。

①数カ月前に購入したオカリナが自分の息圧と合わず、低いドが出ない。
②高いファの音がかすれる。体に引き寄せないと鳴らないので困っている。
③前から欲しかったオカリナで、わざわざ遠くまで買いに行った。
しかも値段が高かったので、
「この子(オカリナ）をなんとか吹きこなさないといけない！」と思った事がストレスになり、やる気を失ってしまった。

④コロナ禍だった事もあり、試奏せずに買ってしまった。
⑤今まで使っていたオカリナと違うタイプの運指だった事も、ストレスの一つだった。

こんなにいろいろな事が積み重なっていたとは・・・（汗）
オカリナが好きなのにストレスなのは嫌ですね。

さて、『エーデルワイス』のレッスンはどうだったかというと、
初めはお一人で、そのあと講師が書き込んだアーティキュレーションどおりに吹いてもらいました。
曲のフレーズ感を意識して、一本の糸で繋がっているように指導したところ、一回のレッスンで素敵な演奏に仕上がりました♪